私が65kgから90kgまで太った本当の原因|食べ過ぎだけではなかった
私は、普通に3食を食べていて、少しずつ太ったわけではありません。
身長172cmで、若い頃から長い間、体重は65kg前後でした。
ところが、40代に入ってから生活が大きく崩れ、最終的には約90kgまで増えました。
25kg近く太ったことになります。
若い頃の私は、少し食事を減らせば体重は簡単に戻ると思っていました。実際、以前は多少体重が増えても、食べる量を減らせば自然に元へ戻っていました。
しかし、40代後半になると、同じやり方では戻りませんでした。
一度は食生活を変えずに運動だけで10kg痩せましたが、運動をやめると体重も戻りました。
その後、会社員になって1日3食を食べるようになり、自炊も始めました。それでも、しばらくは太った体型のままでした。
今振り返ると、私が太った直接の原因と、太ったあとに体重を戻せなかった原因は、同じではありません。
この記事では、私が65kgから約90kgまで太った経緯、一度痩せても戻った理由、そして現在の食生活改善に至るまでを、できるだけ率直に振り返ります。
私は普通に食べて太ったわけではない
自営業で通販業をしていた頃、私は基本的に1日1食でした。
通勤時間は0分です。
仕事場と生活する場所が同じだったため、朝起きて外へ出る必要もありません。移動するときも、ほとんどタクシーを使っていました。
日常生活の中で歩く機会は、かなり少なかったと思います。
仕事は非常に忙しく、強いストレスを感じていました。そのストレスを発散するため、ほぼ毎日のように夜の街へ飲みに出ていました。
帰宅するのは朝です。
そこから3時間ほど寝て、また仕事を始める生活を、約13年間続けていました。
今考えれば、かなり無理のある生活です。
それでも、その頃の体重は65kg前後で、ほとんど変わりませんでした。
だから当時の私は、自分は太りにくい体質なのだと思っていました。
ただし、体重が増えなかったからといって、健康的だったわけではありません。
1日1食、睡眠3時間、ほぼ毎日の飲酒という生活を、体重だけを見て問題がないと考えることはできません。
たまたま体重という数字に表れていなかっただけで、生活そのものは完全に崩れていました。
そして、その異常な生活が日常になっていたことに、自分では気づけなくなっていました。
最も飲んでいた頃は、朝まで酒が続いていた
最も飲んでいた時期は、最初にショットバーへ行き、ジントニックを10杯ほど飲んでいました。
その後、キャバクラへ移動し、今度はビールを飲み続けます。
店が終わったあとも、アフターでさらに酒を飲み、気がつけば朝になっていました。
帰宅後は3時間ほど寝て、また仕事です。
これが特別な日の話ではなく、当時は日常になっていました。
文字にすると、かなり異常な生活だったと分かります。
ただ、当時の自分にとっては、それがストレスを発散する方法でした。酒や夜遊びが楽しかったというより、仕事から気持ちを切り替えるために、外へ出続けていたのだと思います。
もちろん、これは自慢話でも武勇伝でもありません。
今の私が同じ生活をしたいとは、まったく思いません。
体重が65kgだったため、自分では大きな問題を感じていませんでしたが、睡眠不足と大量の飲酒を長期間続けていた事実は変わりません。
そして、仕事の状況が変わったとき、外で発散していたストレスが、別の形で表れるようになりました。
今にして思えば、あれだけ不規則で大量にお酒を飲む生活をしながら65kgを維持できていたのは、決して健康だったからではありません。
慢性的な寝不足や激しい飲酒、強い仕事のストレスによって自律神経(交感神経)が常に過度に緊張し、一時的に代謝のバランスが異常な状態でキープされていた(あるいは、単にアルコールによる脱水や栄養吸収のバランスが偏っていた)だけだったと考えられます。
つまり、『太らない体質』だったのではなく、体がギリギリのところで悲鳴を上げながらバランスを保っていた、砂上の楼閣のような状態だったのです。
売上低下のストレスで、ピザ生活が始まった
太る直接のきっかけになったのは、通販業の売上低下でした。
仕事の先行きが見えにくくなり、強いストレスを抱えるようになりました。
それまでの私は、夜に外へ飲みに出ることでストレスを発散していました。しかし、売上が落ちてくると、以前のように毎晩外へ遊びに行くことも難しくなります。
外へ出なくなった代わりに、家で食べるようになりました。
特に増えたのが、宅配ピザです。
週に3回ほど、Lサイズのピザにサイドメニューを付け、さらにビールを1Lほど飲んでいました。
一人で食べる量としては、明らかに多い食事です。

ピザや酒そのものが悪いという話ではありません。
問題だったのは、その量と頻度です。
さらに私の場合、空腹を満たすためというより、仕事の不安やストレスを紛らわせるために食べていました。
それまで外で酒を飲むことに使っていた時間とお金が、そのまま家での大量の飲食に置き換わったような状態です。
この生活をきっかけに、体重は一気に増えました。
65kg前後だった体重は、最終的に約90kgになりました。
私は普通に3食を食べ続けて、年齢とともに少しずつ太ったわけではありません。
強いストレスを抱えた時期に、Lサイズのピザ、サイドメニュー、ビール1Lという極端な食生活を週に何度も繰り返したことが、直接のきっかけでした。
ただし、ピザ生活をやめれば元に戻るほど、話は単純ではありませんでした。
90kgの体では、2km歩くだけでも負担だった

90kg近くあった頃、平坦な道を2kmほど歩いたことがあります。
激しい運動をしたわけではありません。
坂道を登ったわけでもなく、普通の道を歩いただけです。
それでも、歩いたあとに足の甲が腫れました。
足の甲が腫れた原因を医学的に断定することはできません。
ただ、当時の私は、増えた自分の体重を支えること自体が、大きな負担になっていると感じました。
長年、通勤時間は0分でした。
外出時の移動も、基本的にはタクシーです。
普段から歩いていなかったため、体重が増えただけでなく、歩くための体力や筋力もかなり落ちていたのだと思います。
65kgから90kgまで増えれば、単純に約25kgの重さを余分に抱えて動くことになります。
しかも、その重さを支える体が、長い間ほとんど歩いていなかったわけです。
太ったことで見た目は変わりましたが、実際には体重の数字以上に、日常生活を動く能力が落ちていました。
そこで私は、さすがにこのままではいけないと思うようになりました。
しかし最初に試したのは、生活全体の見直しではなく、若い頃と同じ「食べなければ戻る」という方法でした。
ピザをやめても、太ったままだった
体重が増えたあと、さすがにLサイズのピザ、サイドメニュー、ビールを週に何度も摂る生活はやめました。
太る直接のきっかけになった食生活をやめたのだから、しばらくすれば元に戻ると思っていました。
しかし、体型はほとんど変わりませんでした。
その頃も、私は相変わらず1日1食の生活を続けていました。
若い頃であれば、少し食べる量を減らすだけで体重は落ちました。その経験があったため、今回も時間がたてば自然に65kg近くまで戻ると思っていたのです。
ところが、40代後半になると簡単には戻りませんでした。
(加齢による代謝低下に加え、不規則な「1日1食」で筋肉量を落としていたのだと、薬剤師でありながら当時は全く意識できていませんでした。)
ここで重要なのは、1日1食だったから太ったと単純に決めつけることではありません。
私が太った直接の原因は、ストレスと結びついた大量の飲食でした。
一方で、太ったあとに体重を戻せなかった原因は、ピザ生活をやめただけで、食事の内容や量、睡眠、活動量など、生活全体を立て直さなかったことにあったと考えています。
太るきっかけをやめることと、増えた体重を減らす生活を作ることは別です。
私はその違いを理解せず、「原因になったピザをやめたのだから、そのうち痩せるだろう」と考えていました。
さらに、若い頃の成功体験に頼り、「食べなければ痩せる」という考え方から抜けられませんでした。
自然には戻らないと分かった私は、次に運動だけで痩せようとしました。
食生活を変えず、運動だけで10kg痩せた
食生活を見直す代わりに、私は運動量を増やすことにしました。
食べる内容や生活習慣はほとんど変えず、運動だけで体重を落とそうと考えたのです。
結果として、2か月で10kgの減量に成功しました。
数字だけを見れば、かなり大きな成果です。
実際、運動によって体重は落ちましたし、運動に意味がなかったとは思いません。
体を動かすことは大切です。
ただし、私の場合は、その運動量を長期間続けられませんでした。
そして運動をやめると、当然のように体重も戻りました。
食生活や普段の生活を変えていなかったため、運動によって増やした消費を維持しなければ、体重も維持できなかったのです。
この経験から、短期間で痩せることと、痩せた体重を長く維持することは別だと分かりました。
2か月だけ頑張るのであれば、かなり無理をして運動することもできます。
しかし、その方法を1年、3年、5年と続けられるかと考えると、私には無理でした。
運動だけに頼った方法は、運動をやめた瞬間に元の生活へ戻ってしまいます。
私に必要だったのは、一時的に消費量を増やすことだけではなく、特別に頑張らなくても続けられる食生活を作ることでした。
それでも当時の私は、食事内容を本気で見直すところまでは進めませんでした。
やがて自営業をやめ、会社員生活に変わったことで、食事の回数も生活の形も大きく変わりました。
3食になっても、自炊で食べ過ぎた
自営業をやめて会社員になると、食事は1日3食になりました。
生活時間も、以前よりは一般的な形に近づきました。
外食で好きなものを食べる機会が減ったため、仕方なく自分で料理を作るようにもなりました。
最初は必要に迫られて始めた自炊でしたが、続けているうちに料理が上達しました。
すると今度は、自分で作った料理がおいしすぎて、自炊が食べ過ぎの原因になりました。
たとえば、豚バラ肉を1.5kg使ってチャーシューを作っていました。
A5和牛を2〜3kg購入し、大きな塊のままローストビーフを作ることもありました。
肉料理は、大きな塊で作る方が火入れが安定し、しっとり仕上がると感じていました。
少量で作るより、大きな塊で作った方がおいしいのです。
そのため、最初から作る量を減らすという考えになりませんでした。
しかし、大きな塊で作れば、当然ながら大量の料理が完成します。
作った以上は、食べなくてはいけません。
家庭で作った料理は、いつまでも保存できるわけではありません。冷蔵で保管しながら、1週間以内には食べ切ろうとします。
その結果、短期間に大量の肉料理を食べることになります。
自炊は、外食よりも食材や調味料を自分で調整できます。
ただし、自炊しているだけで自動的に健康的になるわけではありません。
何を作るかだけでなく、どれだけ作り、何日で食べるかも重要です。
私の場合は、料理の質ばかりを考え、量の管理ができていませんでした。
特に肉料理は、部位によって多くの「脂質」が含まれています。
栄養学的に見ると、炭水化物(糖質)やたんぱく質が1gあたり約4kcalであるのに対し、脂質は1gあたり約9kcalと、2倍以上のエネルギーを持っています。
そのため、どれだけ自炊で工夫を凝らしても、大きな塊の肉料理を短期間で食べ切る生活を続けていれば、知らず知らずのうちにかなりの過剰カロリーを摂取してしまうことになるのです。
外食が減っても、1日3食になっても、大量に作って大量に食べていれば体型は変わりません。
ここまで来て、ようやく私は、食べる回数だけを変えても痩せないことに気づき始めました。
私に必要だったのは、食べないことではなかった

私には、「食べなければ痩せる」という考えが長く残っていました。
実際、若い頃はそれで体重が戻っていました。
しかし、1日1食を続けても、太った体重は簡単には戻りませんでした。
一方で、会社員になって1日3食を食べるようになっても、大量の肉料理を作って食べていれば痩せませんでした。
運動だけで10kg落としても、運動をやめれば戻りました。
こうした経験を重ねて、私に必要だったのは、食べる回数を極端に減らすことでも、短期間だけ激しく運動することでもないと考えるようになりました。
必要だったのは、毎日の食事内容と量を、無理なく続けられる形へ変えることでした。
現在は、3食を食べながら、以前より脂質を抑えた食事を意識しています。
ご飯を極端に抜くのではなく、主食も食べています。
味噌汁や豆腐、鶏むね肉、魚、野菜などを使いながら、自分で続けやすい食事の形を試しています。
もちろん、この方法がすべての人にとって唯一の正解だとは思っていません。
私の場合、食事を極端に減らす方法は長く続きませんでした。
だからこそ、今は短期間で一気に体重を落とすより、仕事をしながらでも繰り返せる食事を作ることを重視しています。
食事改善は、特別な期間だけ行うものではありません。
体重を維持するのであれば、その後も続ける必要があります。
そう考えると、痩せる速さよりも、自分が無理なく続けられるかどうかの方が重要でした。
そして、この考え方に変わったことで、体重管理だけでなく、生活そのものに対する見方も変わりました。
お金に余裕があった頃より、今の方が楽しい
不思議なことですが、お金に余裕があった自営業時代よりも、今の生活の方が充実していて楽しいと感じています。
当時は、酒、夜遊び、外食などにお金を使っていました。
外へ出れば、店側が楽しめる場所や食事を用意してくれます。
私はそこで、お金を使って用意された楽しさを消費していました。
一方、今は自分で料理を作っています。
食事や体重を記録し、気づいたことをブログの記事にしています。
さらに、記事をもとに動画を作ることもあります。
昔のような派手さはありません。
それでも、今の方が自分の生活を自分で作っている感覚があります。
何を食べるかを考え、自分で調理し、体重の変化を確認し、失敗も含めて記録に残す。
以前は体重が増えたことも、10kg痩せて戻ったことも、単なる失敗だと思っていました。
しかし今では、その経験がブログを書くための一次情報になっています。
ピザで約90kgまで太ったことも、運動だけで痩せてリバウンドしたことも、大量の自炊料理を食べ続けたことも、すべて実際に自分が経験したことです。
失敗したからこそ、短期間で痩せる方法と、長く維持できる方法は別だと実感できました。
生活の派手さは減りましたが、今の方が自分の経験を次につなげられています。
その意味では、太った経験も無駄ではなかったと思えるようになりました。
まとめ|太った原因と戻せなかった原因は別だった
私が65kgから約90kgまで太った直接の原因は、単純な加齢や普通の食事ではありませんでした。
通販業の売上低下によるストレスを抱え、週に3回ほど、Lサイズのピザ、サイドメニュー、ビール1Lを摂る生活へ変わったことが、大きなきっかけでした。
しかし、その食生活をやめても、体重は簡単には戻りませんでした。
若い頃と同じように、食べる量を減らして待っていれば自然に痩せると思い、生活全体を見直さなかったからです。
食生活を変えず、運動だけで2か月に10kg痩せたこともあります。
運動は体重を落とすうえで有効でしたが、運動量を維持できなければ、体重も維持できませんでした。
会社員になって3食を食べるようになり、自炊を始めても、大量に作って短期間に食べ切る生活では痩せませんでした。
1日1食でも、3食でも、食事の内容と量が自分に合っていなければ、体重管理はうまくいきません。
私が太った原因は、普通に食べていたからではありませんでした。
しかし、太ったあとに体重を戻せなかった原因は、若い頃と同じ考え方のまま、生活全体を見直さなかったことにありました。
現在は、短期間で一気に落とすのではなく、3食を食べながら、無理なく続けられる方法を試しています。
体重が増えたときは、「何を食べたから太ったのか」だけに目が向きやすくなります。
もちろん、食べた物や量を振り返ることは必要です。
ただ、それと同時に、「なぜその食べ方になったのか」「太るきっかけをやめたあとも、なぜ元に戻せなかったのか」を分けて考えることも大切です。
ストレスだったのか、睡眠不足だったのか、飲酒だったのか、活動量の低下だったのか、それとも大量に作って食べ切る習慣だったのか。
原因は人によって違います。
私の場合は、短期間だけ我慢する方法よりも、毎日無理なく繰り返せる食事の形を作ることが必要でした。
過去の成功体験にこだわらず、今の自分の生活に合った方法を探す。
それが、体重を一時的に落とすだけでなく、その後も無理なく維持していくために必要なことだと考えています。
(参考情報) 厚生労働省が運営する生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット(ダイエット)」でも、極端な食事制限ではなく、食習慣・運動習慣などの「生活習慣そのものの改善」を継続することが、健康的でリバウンドのない適切な体重管理に不可欠であると示されています。
私の「無理なく繰り返せる食事の形を作る」というアプローチも、まさにこの考え方に合致しています。